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うさ子のギャンブル放浪記


うさ子 年末年始はギャンブルのシーズンですね!

弁護士 うさ子君、ギャンブルやるの?

うさ子 ええ、競馬に宝くじ、パチンコに正月麻雀!・・・ふっふっふ、美人ギャンブラーと呼んで下さい。

弁護士 お金にこまかいうさ子君にしては意外だなあ。で、有馬記念はどの馬を買うの?

うさ子 もちろん私に似て強い女の子のウオッカちゃんです!私は都合が悪くて買えないんで、もう友達に頼んであるんですよ。

弁護士 馬券購入を他人に頼むのは違法だよ。

うさ子 えっ?

弁護士 トラブルの元になるからね。例えば、普通は当たるよりハズれる可能性の方が高いから、頼まれた人はお金だけもらって実際には買わないかもしれない。当たった後で「間に合わなくて買えなかった」と言うかもしれない。買った証拠としてレース後に渡されたハズレ馬券は拾ったものかもしれない。

うさ子 言われてみれば、いろいろ問題ありそうですね。ところで、そもそもギャンブルって違法なんじゃないですか?

弁護士 競馬や宝くじなど公営のギャンブルは、税収で社会に貢献することもあって、合法となるよう法整備がされているから問題ない。

うさ子 パチンコは?

弁護士 パチンコ店は出玉を景品に替えるだけで直接お金に替えていないから合法…というのが業界の言い分だけど、個人的には微妙だと思うよ。ただ、少なくとも現状では店や客が捕まることはないけどね。

うさ子 麻雀はどうですか?

弁護士 裁判例では、敗者が勝者に食事をおごる程度までがセーフ。現金が動くと立派な賭博罪だ。

うさ子 うーん、ギャンブルは法令を遵守するととっても味気ないものになりますねえ。

弁護士 射幸心を煽るギャンブルは中毒性があるから、過剰なくらい法で規制する必要があるんだろうね。

うさ子 もし借金を抱えても、法は自己破産という手で守ってくれますもんね。

弁護士 そういう意味じゃない。第一、ギャンブルが原因の破産は認められないよ。

うさ子 えーっ・・・。

弁護士 今までの人生でいくら負けてるの?

うさ子 えっと、競馬が3千円、宝くじが2千円、麻雀とパチンコで各千円。しめて7千円も負けてます!もう有馬記念が当たらないと破産です!ここは大勝負!

弁護士 だから、ギャンブルで負けても破産はできないって。それに、取り返そうなんて考えると傷を広げるだけだよ。たとえ負けても、楽しませてもらった対価ぐらいに考えて…(あれっ、電話してる。)

うさ子 ・・・「もしもし、A子?例の馬券、百円じゃなくて千円で・・・」

弁護士 だから、頼んじゃダメなんだって!